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2010年09月05日

節約したお金はどこに行く 2

世の中、節約ばやりですが・・・
   安くなったー、
   払わなくてよくなったー、
とただ喜んでいるだけでは、効果は半減してしまいます。

無駄を削るのは当然、としても、
そもそもお金を使うときに、
最初から「無駄」と思って使う方はいらっしゃらないと思います。

   要は、
   自分にとって価値あること、モノにお金を再配分してこそ、意味があるはず。
   そこで、
   自分にとって価値あること、をしっかり見極めておかないと、
   同じ価値あるものの中でも、
   優先順位の低いものに、ついつい節約したお金を投じてしまう。
   せっかく節約して産み出したお金が、いつの間にかまた「無駄」 になってしまう。
   ってなことになってしまいます。

今目の前にある価値あること、モノ、だけでなく、
将来のものや事柄にも眼を向けて、再配分するべきですよね。

そういう意味でも、「将来を考える」 ライフプランは大切! でっす (^^)Y

2010年05月23日

「FP」って、何をする人?

昨日、福岡のあるFP事務所が主催する勉強会(いや、交流会)に初参加してきました。
隣に座った女史は、現在FP勉強中。FP(ファイナンシャルプランナー)として仕事をしたい、
という方でした。

私   : どのような仕事として「FP」 をイメージしていらっしゃいますか

女史 : 家計の節約をアドバイスしてあげて、喜ばれる仕事

私   : (それだったら、FPではなくて「家計診断士」と名付けたほうがいいかも)


     お金は、

     ただ「節約し、殖やせばよい」というものではないはずです。

     あなたの「夢」を実現するために、

     また、あなたが大切にしているもののために、

     そして、

     あなたがあなたらしく生きるために、

     豊かに、上手に使うもの。

     私たちは、

     あなたの人生航路の水先案内人として、

     小さなお手伝いをしたいと思っています。

                       ・・・・エムプランの「思い」 です。

2010年05月22日

貯金ができない、そのワケは・・・

貯金ができない、そのワケは、

まず最初に考えられるのは、「貯める」 目的が、はっきりしていないから。
   「貯める」 その先の、楽しい、嬉しい、キモチイイ、ことがイメージできないから。
   将来の漠然としたことのために貯金するよりも、今の楽しいこと(実はどーでもいいことかも)
   のためにお金を使う方が楽ですから。

次に考えられること
   将来の「貯める目的」 は、実はあなたにとって、
   「本当はそれほど重要ではない」 から。

   「貯める」 目的ははっきりしているけれど、ついつい使ってしまう、そういう場合がこれです。
   このような方はここで肝に銘じる必要があります。
   「ワタシは、先々の「目的」よりも、目の前のモノ(コト)の方が、実は大切ナノダ」
   あなたにとって本当は、「我慢しないで今使う」 ことが「重要」 だからなのです。
   それならそれでよいのです、貯金できなくても。
   じっくり自分の気持と対話してみてください。
   先々の目的のために我慢するよりは、「今、我慢しないこと」 の方が、
   あなたにとっての「しあわせ」 ではありませんか。

さらに考えられること。
   「今の目の前のこと」 を我慢して貯金を続ければ、将来の目的に必要なお金が
   必ず貯まる、そういう確信が持てないから。

   だから貯金ができずに、ついつい使ってしまう。
   将来の「貯める目的」 は、やっぱり重要。目の前のことよりも重要。
   それでもついつい使ってしまう、 そういう場合がこのケースでしょうか。
   こんなときは(貯金の将来に確信を持つためには)・・・、
   簡単です! シミュレーションしてみればよいのです。
   プロのFPさんを訪ねれば、ほとんど誰でもやってくれます。


そもそも、「貯金」 は「我慢」 ではありません。
本来「貯金」 は「楽しい」 はず。

「しあわせの部品」 を調達することは「楽しいこと」のはず。
その「楽しいこと」 と「必要な金額は準備できる」 という確信があれば、
しっかり貯金はできるもの。


    一度試してみてください。 (そうとうアナログですが)

          お給料をもらったら、まず、いくらかを封筒に入れる
          (または、日ごろ使う銀行口座とは別の口座に移す)。

          残りを使う。または、残りで生活する。
 家計簿をつけるよりも前に、
                     カード払いを少なくするよりも前に、
                     保険の見直しをするよりも前に、
                     夫や子どもの小遣いを削るよりも前に、
                     ケータイのおしゃべりを自粛するよりも前に
まずは、
自分にとっての、「しあわせの部品」 「ほんとーに欲しいもの(こと、キモチ)」 をイメージすること。
そして、貯金するお金をまず別にして、残りを使うこと。
(「使った残りを貯める」 のではなく、「貯めた残りを使う」 )
そして、シミュレーションして確信を持つこと。
       ・・・・それからです。

2010年03月01日

節約したお金はどこへ行く

前回に続けて、真面目なお話
昨日の日経新聞、「SUNDAY NIKKEI くらし安心」 の記事

そこには、
   保険の見直しの際には共済が有力な選択肢になる、
   共済を使えば、掛け金がとても節約できる
という内容で、3人のFPさんの、「共済で節約」 に肯定的なコメントも載っていました。

記事の内容については間違いなどはなく、「正しい」 のですが、
私は、その記事とコメントをはさんでいるFPさんたちに・・・   物もーす(物申す)!

   「死亡」というリスクに対する備えとしてはともかく、
   「病気」や「入院」というリスクに対する備えとしては、
   言葉足らず、片手落ちのところがあるのでは、
                             ・・・と申し上げたーい、 のです。

記事の最後の方にちょこっとだけ、
  「(共済の)主力商品の場合、60歳を過ぎると保障がなくなる点を心配する声もある」
という文章がありまして、
その心配については、
   ・節約したお金で貯金すればよい、
   ・保障がなくなる60歳ころに貯まっているはずのその貯金で、
    その後の入院に備えればよい、
ってなFPさんのコメントが続けて載っています。

理屈はその通り。そこに載っているFPさんたちのおっしゃる通りなのですが、
現実はそんなに簡単ではありません。

私の事務所に保険の見直しについて相談に来られる方々に対して、
私も同じように
   「何が何でも(保険会社の)医療保険でなくても良い」
   「共済でもよい」 「極端な話、保険には加入せずに貯金でも良い」
とお話はしますが、でも、私は続けて次のように話します。
   「節約したお金で、入院に備える貯金をする、その自己管理ができなければ、
   『保険にも入っていない、リスクに備えた貯金もない』 という老後になります」
   「『共済を使って節約して、貯蓄する』 『保険に加入せずに貯蓄する』 ときには、
   通帳をわざわざ分けるくらいの意識を持ってくださいね」

ウチの会員さんの内、
「(入院・医療)保険ではなく貯蓄」 という選択をした方は、2名だけ。
他の方は、
「理屈はわかった、でもやっぱり、(60歳以降も保障の続く)保険に入っとこー」

    ( 私は実は、この「保険に加入せずに貯蓄する」 が好きなんですがねー )

一定の年齢で保障がなくなってしまう共済の、そのメリットを訴えるときには、
それによって節約できるお金を如何に管理するか、その方法論ついても丁寧に解説する、
そこまでがワンセットで求められるのではないでしょうか、ね?

   特に、
   共済の保障がなくなってしまう60歳前後
   (実はこの頃からが、入院のリスクはとても大きくなるのですが)、
   その時になって新たに保険に加入するのは結構難しい。
   まず、健康状態の告知でひっかかる(可能性が大きい)。
   保険料も高い。

だから、保険を見直す若いときにこそ、
歳をとった自分をめいっぱい想像しながら、
(目先の掛け金だけにとらわれずに)真剣に判断して欲しい、 でっす。

2009年08月06日

「事業」 と 「金融商品」

うちの事務所が主催する月に一度のFPさんたちの勉強会。
その後にビールで軽くおしゃべりをするのですが、今月のそのおしゃべりでのこと。

あるFPさんのつぶやき。
   時々行くスナックのママさんに、
   「将来のインフレなどを考えたら、貯蓄の一部はやっぱり リスク をとって運用しなきゃ」
   と話をするんだけど、なかなか保守的で、
   そのママさん、「どうしても、損はしたくない、元本保証の預貯金で」
   ということになってしまうんだ。

私のつぶやき。
   事業をしている人たちは、すでに「事業」 という大きなリスク にチャレンジしている
   のだから、その事業で稼いだお金をわざわざ、「金融商品」 という形でリスクを取ることは
   嫌がるんじゃないの。
   自分次第でどうにでもなる、(事業という)究極のハイリスク・ハイリターン
   追及している人が、「金融商品」 などというまどろっこしい運用は好まないでしょ。
   リスクをとれるお金があれば、そのお金は事業にまわすんじゃないの?

   教科書で 「ハイリスク・ハイリターン」 という分野に位置づけられている株式投資でさえ、
   事業を起こすことに比べればまだまだ 「ローリスク・ローリターン」
   「人の会社の株を買うくらいなら、私の事業の株を買いたいくらいですよ!」
   ってな感じでしょーか。

もちろん、「事業」 の場合のリターンは 「お金」 だけではありませんよね。
充実感であったり、自分次第でどうにでもなる、という感覚であったり、達成感であったり・・・・・、
お金では買えないものの方がとっても大きいみたい・・・。

私のお客様の「事業家」 たちから学んだことでした。

2008年12月13日

100 と 103 と 130

ついに一ヶ月も、ブログをお休みしてしまいました。
病気をしていたわけでも、仕事が滅茶苦茶忙しかったわけでもなく、
ただただ思考回路が大渋滞していただけなんです。


テレビ番組で、パート収入の方の手取りについて、税理士さんと大学の先生が解説していました。パート仕事をしている、またはこれから考えている女性の方も数人出演されていました。

   まず、100万円を越えると住民税を払うようになる。
   103万円を越えると、所得税を払うことになる。
   そして、夫の所得控除も小さくなって、夫の支払う税金も増える。
   130万円を越えると、国民年金保険料を自分で支払わなければならなくなる。

   ・・・で、どんな働き方が得か、よく考えて仕事をしよう、という感じでした。

・・・で、その番組の中に漂っていた雰囲気は、特に、パート仕事をしている方々の「ご意見」や「ご感想」の主流は、
   
   「税金を引かれるのは だ」
   「国民年金保険料を自分で払うのは だ」
   「保険料を自分で払っても、将来、もらえる国民年金の金額に変わりがないなんて、
   やっぱり だ」
   「だから、やっぱり103万円を越えないように働こう」

私は、よっぽどその番組に出て行って、反論したくなりました。

そもそも・・・、
働くのはなんのため?  という問いに、

    「生活のため」 「自分自身の成長のため」 「社会のため」

などなど色々な答えがあるでしょうが、
もしもその方にとって、働くことが「生活のため」(=稼ぐため)であったとして・・・、
必要な分だけ稼げばいい訳で、
103万円で足りるのであればそれ以上働く必要はないし、
足りなければ、税金を払ってでも稼がなくちゃいけないでしょっ!
「税金を払うことになるから103万円までしか働かない」 というのは、
「税金を払うくらいだったら、103万円(プラス夫の収入)の範囲内での人生設計をしよう」 と言っているのに等しいわけで、
それは、本末転倒って言うんですっ!

そしてまた、130万円の壁。
そもそも・・・、
他の人たちが負担している年金保険料を、サラリーマンの妻(第三号被保険者)だけが
特権(?)的に支払わなくても済んでいる、それをみんなと同じように負担することを
」 と感じるなんて・・・、
    「それを言っちゃあおしまいよ」 と思うんです。
    (もちろん、今の年金制度が抱える大きな問題の一つだとも思いますが)

    まあしかし、なんだかんだと言っても、
    やはり一番いいのは
    自分に向いている、好きで好きで仕方のない仕事で生活の糧を得る
    損得など気にせずに熱中できる
                    そんな仕事を持つこと、ですよね〜。

2008年11月04日

ボーナスをもらったら・・・

早いですねー、もう11月。
そして、もうちょっとで・・・ボーナスシーズン。  (これはちょっと、早すぎますか)

   我が家ではサラリーマンの妻が、年に二回ボーナスをもらいますが、
   いつの頃からか、
   「わたしにもボーナス」 「オレにも」 と、
   子どもたちがトーゼンの如くに権利を主張するようになりまして・・・、
          (家事分担しているからトーゼンの権利なんだそうです)
   「だから我が家はなかなか貯金ができないのだ!」
   なんて私は一人でぶつぶつつぶやいているんですが・・・。


12月のはじめに、セミナーをします。

     「ボーナスから始めるマネープラン」

とは言っても、
「ボーナスをまとめて貯金するなら、こんな金融商品がおすすめ」、などというお話はあまり好きではないので、それを詳しくお話するつもりはありません。
「ボーナス」 は、貯金を考えるよいきっかけです。この機会に、
「お金をちょっとでも増やしたい」 という漠然とした思いを
「この先どんなことにお金を使うことができればいいかな〜」 と
ほんの少しだけ進化させてみませんか。
貯金の仕方だけではなく、人生までもが変わってきますから!

今回のセミナーは広告などせず、こじんまりと、ホームページだけでのご案内です。
是非どうぞ。

2008年10月14日

資格と仕事

日本ファイナンシャルプランナーズ協会が主催する、年に一度のFPフェア。
それに参加するために東京に行ってきました。
今年も数十のセッションが用意されていて、私は五つに参加しました。

その一つ、「20代〜30代の相談分析とアドバイスポイント」
私の事務所も最近、若い方のご相談が増えてきたので、参考にするものがきっとあるはず、と思って受講したのですが・・・、

「CFP」 と 「消費生活アドバイザー」 という
二つの 「資格」 を持つ女性講師によるそのセッション、
結論からいうと・・・、   (>_<) でした。
日頃は「家計診断」 という角度から、雑誌やテレビ、ラジオに出演したり、
FPさん自身の研修で講師を務めたり、と、「ご活躍」 のその女性。

   「家計診断」 という角度からアドバイスをされる方にはいつも思うことなのですが、
   「家計にあわせて人生を下方修正する」 という処方箋に、
   どうしても違和感を覚えてしまいます。
   「在りたい自分や実現したい人生のイメージ」 にあわせて、
   「収入や貯蓄や生き方」 を上方修正する可能性を追求する、といった処方箋は、
   ついに最後まで伺うことができませんでした。

   そしてまた、事例として紹介されたケースについても、
   そこに出てくる数字以外のこと(その事例の人物像や人生観)については
   「よく覚えていない・・・」 だそうで、

要は、この講師は、
   お客様の人生に真正面から向き合ったことがないのだ、
   一度きりのご相談に対して、データでもってお客様の置かれている状況を解説し、
   この先の人生についていくつかの予測を示して差し上げる、
   それでおしまい、の仕事をしている人なんだ、
と思いました。
肝心の「20代〜30代の・・・」 ということに関しても、なんら目新しいことはなく、
実務現場に身を置いている人にとってはごくごく当たり前のことでしかありませんでした。

いやいや、思い出すとなんとなく腹が立ってくるのです・・・。
   数千の事例に対応してきた、ともおっしゃっておられましたが、
   対応してきたのは「数千の方の家計データ」 であって、
   お客様の人生のプランには、
   一つとしてじっくりと、継続して対応なさったことがない人だったのです。
   そもそも、ファイナンシャルプランナーとして数千の人に対応するなんて、
   神様でもない限り無理!ってもんです。

この女性のお仕事は、きっと、「講師」 であり「執筆者」 なんですよね。
CFP という資格を持っているんだから、私はファイナンシャルプランナーだ」 と思っていらっしゃるのでしょうが、資格と職業は、イコールではありません もんね。

さらに私は思いました。
   この女性は、「私はFPだ」 なんて中途半端な考えは捨てて、
   「講師」「執筆者」「コメンテーター」 として、しっかり腹をくくらなきゃ!

だって・・・、
   「ご活躍」 の割には、使う言葉が貧弱で、日本語の使い方も間違いだらけ、
   「講師」 を数多くこなされている割には、資料の使い方もとっても未熟で、

とにかくあまい! とてもじゃないけど、プロの業とは思えません!


ついつい、ひどいことを書き連ねてきましたが、
今年のFPフェア、私が参加した他のセッションは、ぼちぼち掘り出し物もありまして・・・、
そういう意味では決して悪いものではなく、遠くまで出かけた甲斐がありました。
来年も参加しまーす。 v(^^)v

2008年10月01日

「運用」に必要なこと

サブプライム問題からリーマン・ブラザース、AIGと続いた
世界的な金融危機のあおりを受けて・・・、というわけではないのですが、
このブログ、先月の半ばから「お休み」状態でした。

「お休み」の原因は、金融危機とは別次元のところで、ただただ忙しかったのです。
                                  (低次元の言い訳ですね)
金融の世界は大変なことになっていますが、
ここはグッと我慢のしどころ、といったところでしょうか。


さて・・・、先日・・・、内輪の勉強会でのこと。

資産運用、それも、大なり小なりリスクをとるとして・・・
「資産運用」 には二通りある。

    ○ その一、 「 短期で大きな結果 を求める」 運用

       これに必要なことは、さて何でしょう?   
                          それは・・・、 「集中」 であり 「読み、見通し」

    ○ その二、 「 長期でそこそこの 結果を求める」 運用

       これに必要なことは、さて何でしょう?   
                          それは・・・、 「分散」「ライフプラン」

リスク性金融商品についてのご相談に対応するとき、私はこのことを的確に言い表せなくて苦労していました。
ですから勉強会で、このマトを得た解答に出会ったときには、
とーっても嬉しくて、なんだかわくわくしてしまいました。
そしてまた、二つの「運用」では、主役も異なります。(これは私流の解釈ですが)
   前者の主役は マーケット であり、
   後者の主役は 私(あなた)の人生 なんですよねー。

これからは、お客様にも、すーっきりと理解していただけると思います。
このブログを読んでくださってる方々、もう少し詳しく解説してよ、という方は、
どうぞ私の事務所までおいでください。
   今日のこのブログに書いたことに関しては、
   「相談料」 なんてケチなことは言いませんから!

2008年06月04日

債権回収

この春、東京に本社のある会社に就職した長女。
先月末に電話がありました。
   「研修が終わって、配属が決まったわー」
   「九州の配属にはならなかったけれど、九州には自分のやりたい仕事は無いから、
    しょうがないよね」


私 「今の内に貯金しとけよ」
   「独身の内に貯金のくせをつけておかないと、ずーっとお金たまらんぞー」

娘 「だってお父さん、私、貯金どころじゃないんだよ〜」
   「借金がたくさんあるんだもん」

私 「えーっ、借金っ?」 (・・)???

娘 「うん、たくさん。・・・たぶん○△□万円くらい」

私 「そ、そんなに〜っ、い、い、いったい、何の借金?」

娘 「私立大学と公立大学の差額」
   「私立大学に進学したときは、差額は子どもの方が負担する約束やったやろ〜」

私 「・・・・。」

   (忘れてました、そんな約束) (^^;)ゞ
   (でも助かるな〜、まだ二人も学生が残ってますもん)
   (ここはしっかり、娘に貸したお金を取り立てましょっ)
                     ・・・ということにしておきましょうか。 ね。( ^ ^ )Y

2008年02月09日

家族で一緒に

先日、プランの見直しで来られた会員さんご家族

 妻 : 「住宅ローンの繰上げ返済、計画していたよりも前倒しで返済してもいいでしょうか」

 私 : (もともとのプランニングレポートと現状を確認して)
      「順調ですね、いいですよ、前倒しで返済してください」
 夫 : 「職場の団体保険の制度がこの春から変わるのですが、プランの変更は?」
 私 : 「掛け金がわずかに上がるようですが、問題ありません」
      「今までの保障に近いもので続けましょう」
 妻 : 「私のへそくり、当分使うつもりはないので、今安くなっているドルに換えておこうと
      思うのですが、どうでしょうか?」
 私 : 「(ドルは)一時期より安くなっているので、いいかもしれませんね」
      「儲ける、というより通貨を分散する、円という通貨に保険を掛ける、というくらいの
      気持で、いいと思いますよ。そういう意味では、安いのか高いのか判断は難しい
      ですが、ユーロも選択肢の一つかもしれませんよ。」

・・・てな感じでご相談が進みましたが、
以前ご夫婦で作成されたライフイベント表(人生の航海図、シナリオ)を見ながら、

 私 : 「何か変化はありませんか」
 妻 : 「計画通り、ぼちぼち二人目の出産に向けた準備の時期と思ってます。」

 それから、自分自身や夫婦それぞれの仕事の目標など一通り確認した後で、
 
 夫 : 「家族でみんなで一緒に何かしたいと思っているけれど、
      その何か、って何かなー?
      「その、何か、を見つけないと・・・

 私 : 「一緒に何かって、例えば旅行とか、そんなイベントのような類のことですか?
      それとも日常的なものですか?」
 夫 : 「日常的なもの・・・、家族というチームとして・・・」

     ・・・・・ チームは今、メンバー3人、共働きの夫婦と年中さんのボク・・・

 私 : 「ボクにもちゃーんと家事に参加してもらったらどうですかぁ。」
      「今の年齢からだったら、遊び感覚から始まって、いつの間にか、家事分担は
      ごく当然のこと、って受け止められるんじゃないでしょーか」
      「最初はハラハラかもしれませんが・・・」

ということで、今年の、みんなで一緒に「何か」は、

「子どもも一緒にみんなで楽しく家事分担」

ということになりました。

2008年01月08日

FPさんのお仕事

先日のFMラジオのつづき・・・、とは言っても、番組直前の打合せでのこと。

番組スポンサーの(株)SEASONのラジオ担当役員クマゴローさんは、教師生活40年という経歴とは別に、アラスカやオーロラの専門家。
なんでも、教師退職時にはカナダ在住のファイナンシャルプランナーにプランを立ててもらったそうで、それによると、
   退職金を運用しながら、そのお金を25年でお金を使い切ってしまうプラン
なんだそうです。

クマゴローさんいわく
   日本でFPさんといえば、
   お金を殖やす、守る、管理する、
   その延長線上にはホリエモンというイメージがするのだけれど、
   カナダのそのFPさんのコンセプトは、
   お金を 「いかに使うか」
   だったんですよね〜。

どうかん、同感。 ・・・ いやいやホントにそうなんです。
   
   自分らしく生きていくために、いかにお金を使うか = いかに生きるか、
   それに必要なお金を、いかに準備するか、

なんですよね〜。

ところが辞書にはこんなふうに書いてありました。
   <ファイナンシャルプランナー>
   個人の資産運用や生活設計に基づく資金計画などの指導・助言を行なう専門家
   〜三省堂 「デイリー新語辞典」 より〜 (インターネットサイト 「goo」 で調べました)

これを見て私は思いました。

おぃおぃ、大事な文章が抜けてるじゃねーの。
ファイナンシャルプランニングの教科書の、それも第1ページには、
   「お客様個々人の人生の目標を実現するために・・・云々・・・」
   「お客様の人生の 「目標」 を一緒に考えることから始まる、・・・云々・・・」
       (お客様の人生の 「目標」 = お客様の 「幸せのイメージ」 っていうふうに
        私は解釈しているんですが)

私も常々感じていたのです。
   大事な 「何のために」 が抜け落ちたFPさんが、私の周りにもたくさんいるなー、って。
   お金の 「テクニック」 にばかり目が行って、
   お客様の 「ライフプラン」 は 「一般論」 で済ませてしまっている、
   そんなFPさんが多いよなー、って。

おっと、ガチガチに堅いお話になってしまったような・・・、
今日はこれくらいにしときましょーか、ね。

2007年12月10日

お金を使って・・・ 不幸になる???!

12月といえば冬、
冬といえば・・・・、我が家にとってはスキー。
35歳で初めてスキー体験をした、そんなへたっぴーな私でも何とかついていけるスキー場へ、ワンボックスカーで行って・・・車の中で仮眠をして・・・、一日滑って帰ってくる、
それが我が家にとっての冬の楽しみの一つ。

その楽しみが 「楽しいこと」 にならなかったある年の体験を、
ホームページの 「FPあれこれコラム」 にアップしました。
一年前に、事務所通信に掲載したもので、セミナーで時々ご紹介することでもありますが、
読んでみてください。

タイトルは、 「お金を使って・・・不幸になる???!」

2007年11月18日

税理士さんのお仕事

今年3月に父を亡くして、父が懇意にしていた税理士さんに税務上の処理をお願いしました。
「相続」というテーマについては私も仕事柄、机上の理屈としては一通り学んでおりましたので、
税理士さんいわく、 「相当スムーズに処理させてもらいました」 とおっしゃってくださいました。
今月初めに無事、申告と納税を終えることができました。

私は . . . . 、  少し不服でした。

  私がFPという仕事をしていて、 「スムーズ」 に事が進んで、それはある意味当たり前。
  私たちが 「懇意にしていただいていた税理士さん」 に期待していたのは、
  決して、申告・納税の 「事務処理」 レベルの仕事ではないのです。

「相続」
そこには故人の、残った者たちへの 「思い」 と、
残った者たちの故人への様々な 「思い」 が凝縮されているはずです。
税金が高い安いとか、分割にあたっての技術論の問題などとはまったく異なる世界で、
故人と残った者たちの 「思い」 に耳を傾けて欲しかった・・・。
    父は、残したものをどのように次世代に引き継いで欲しかったのか、
    残った者たちはそれをどのように引き継ごうとしているのか、
それぞれの思いを税理士さんが聞いてくれるときを、私は今か今かと待ち構えていたのです。

多少 「相続」 のセオリーから外れることがあったとしても、思いを少しでも多くかなえるためにはどのようなかたちがベストなのかについて、一専門家としての税理士さんのアドバイスが欲しかったのです。
(だって、税金の計算や申告・納税の仕方くらいだったら、FPの教科書にも出ていますし、FPを仕事としている私が、 「専門家」 としての税理士さんにわざわざ仕事を依頼するのですから)

  結局・・・・、故人の思いをヒアリングするという時も場面も、やってきませんでした。
  税額の計算、申告、納税、税務署の心象、等々についての方法論と具体的な手続きに
  ついての指示(もちろん、それはそれで大切なことではあるのですが)、
  ・・・・・・ それで、おしまいでした。

故人が懇意にしていた、また、実績のある専門家だからこそ、そのような機械的な対処ではなく、 「思い」 に耳を傾けて欲しかったのですが・・・・・・、ね。

2007年10月01日

夫婦の年金、離婚は損か得か

9月最後の土日に大阪で開催された、年に一度のFPフェアに行ってきました。
ファイナンシャルプランナーの知識の研鑽やスキルアップの場として、日本FP協会が主催するものですが、今年のゲストは、竹中平蔵、木村剛、藤巻健史、と結構充実していました。
(ゲストの方々のお話から私なりに学んだことについては、エムプランのニュースレターで近いうちにご紹介しますね)

ところで、
ほかに私が受講したセッションの一つに、
「夫婦の年金を考えよう〜熟年離婚・したらこんなに損〜」 というテーマのものがありまして、今年から可能になった離婚夫婦の公的年金の分割制度について、女性の社会保険労務士の方がお話をされました。
まぁ、話の大部分は制度の解説だったのですが、その講師が節々で
  「たとえ年金分割しても、離婚すると女性は損だ」
  「だからやっぱり離婚はしない方がよい」
というトーンでお話をされていたのがとても気になりました。(いや、とっても残念でした)

確かに 「離婚しない」 よりも 「離婚する」 方が、年金受給額はとても少なくなるのですが、
でも、それは 比べ方に問題がある と私は思うんです。
「年金分割制度ができる前」 よりも 「年金分割制度ができた今」 の方が、離婚した女性の受け取る年金額はずっと大きくなりました。(もちろん、受給要件を満たしていれば)
今まで、経済的な問題が大きな障害となって夫婦関係の解消に踏み切ることができなかった多くのみなさん、その問題は今、相当小さくなったかもしれませんよー。

私は決して「夫婦関係の解消」をお奨めするのではありません。けれど、
       「離婚したら損」 と考えるのか、
       「離婚して失うものは前よりも小さくなった」 と考えるのか、
それを左右するのは、たぶん、
       離婚というハードルを越えてチャレンジしようとする「人生」の
       「私にとって」の価値の大きさ次第

それに、
本当は 経済的な損得だけは判断の材料にはしたくない のが「離婚」でしょ。
          ・・・であれば、「年金分割」は一歩前進。
相談に来られた方には、そこのところを正しくお伝えしたい
          ・・・と私は思いました。
          ・・・デシタ。

2007年09月03日

郵政民営化と国家保証

最近、何人かの会員さんから尋ねられました。
郵便局の簡易保険の担当者から、
「もうすぐ(10月から)民営化になります。民営化後は国家保証がなくなります。今のうちに加入した方がよいですよ!」
・・・って保険を勧められたんだけど、どう思いますか?

私はお答えしました。

国家保証うんぬんの前に、あなたに必要なものであれば前向きに検討しましょう。
(国家の保証がついているからといって、不要なものに加入する必要はありません)

続けて、こうも付け加えました。
(ちょっと意地悪な考え方かもしれませんが)

民営化したときには、ほかの金融機関と同じ土俵、同じ「信用力のモノサシ」で測られる、というだけのことであって、ひょっとして、民営化後の信用力に自信がないから「今のうちに」なんてセールストークを使うのかしらん、なんて思ってもしまいます、よね。
「国家保証」しかセールスポイントがないのでしょうか・・・ね?

私のお答えは、やっぱり少しひねくれています・・・か・・・ねえ?

2007年08月25日

小指

またまた、同窓会ネタで恐縮ですが・・・

旧友 「みたにー、今なにやってんのー?」

私   「ファイナンシャルプランナー」

旧友 「だったら、俺のお金、増やしてくれるわけ?」

私   「ごめん、どの株を買えば儲かる、なんていうことだったらそれは僕の守備範囲じゃないんだなー」  「何のためにいくら必要か、そのためにはどの程度増やさないといけないか、さらにそのためにはどのような方法が考えられるか、それを一緒に考えるのが僕の仕事」  「ところで旧友くんは、何のためにお金を増やしたいの?」

旧友 「そりゃあ、(ここで小指を立てて)これのため、お金あまってるから・・・」

私   「 ・ ・; 。」

最後の旧友の言葉で、がらがらがらーっと、私の心のシャッターが下りてしまいました。興も冷めてしまいました。
(口に出しては言えない、家族には内緒にしたい、それってホントにあなたやあなたの家族の幸せに必要なことなの・・・? それって、「夢」ではなくてただの「欲望」でしょ)

そんなことのために私は仕事をしてるんじゃねーっつうの!!
それに女性のことを、小指を立てて表現する、それも気にくわないんですっ!

私って、男のくせに、変なところで真面目すぎるんでしょーか?