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「起業」と「経営」

最近読んだ「経済ってそういうことだったのか会議」(日本経済新聞社、佐藤雅彦、竹中平蔵著)に、こんなくだりがありました。(以下、私なりの解釈では・・・)

  「起業」「経営」 では、求められる能力が違うらしい、
  ビル・ゲイツのように、「起業」 した上に、会社が大きくなってからも 「経営」 責任者を務めて
  いる人は、米国ではまれである、
  優れた起業家には、「サービスを提供したい」 とか 「良いものを創りたい」 という
  「熱い思い」 がある。
  優れた経営者は、「アレンジ」 したり 「分析」 したりして、他者との差別化を図ることも重要
  になってくる。
  この 「起業」「経営」 という、性格の違う能力をうまくスイッチできた会社は大きく成長
  している。

ふむふむ、なるほど、そーだよなー、と思ったのです。 同時に、
  自分はどちらかといえば、どっちのタイプかなー?
  今の自分に強く求められている能力はどっちの能力かなー?
などと自問してしまいました。

そしてこれはまた、
  優れた起業家だから経営能力も素晴らしい、とか
  優れた経営者だから起業家としても素晴らしい能力を持っている、
ということではないんだよ、ということですよね。

そういえば、いました。 私も一目置いていた 「優れた起業家」 が。
その 「優れた起業家」 が私に、 「経営者としての正しい在り方を教えちゃろー」 とか言って、その 「起業家」 なりの 「相当大雑把な経営手法」 を押し売りされたことがありました。
「なんだか違うよなー、これって“経営”じゃないよなー」 と、ずっと違和感を感じていましたが、これだったんですよね。

「起業」「経営」 は、違うんですっ

コメント

 これって社会学では組織論や集団論でよく知られている議論ですね。組織の組成と継続は、機能的に異なるってやつです。

 そんな難しいことではなく、過程も同じだと思うのですが・・・。結婚して夫婦になるのと、子どもが産まれてから家庭を維持するのとでは、愛情などの想いも実質的な家庭内労働も変化しますから、起業と経営の違いと同種類のことですよね。

 簡単に結婚できなくても、結婚したらいい家庭を築ける人もいるし、簡単に結婚してしまえるのに、家庭生活がうまくいかない人とか。
 ということは、ビル・ゲーツは良き家庭人ということか・・・。

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