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「資格」の価値

気が付いたら4月も半ば。
年度末から新年度にかけてばたばたしている内に、あっという間に桜も散ってしまいました。

   ある会員さんの息子さん(大学生)からのご相談。

   公認会計士の資格を取るために専門学校に通おうと思っていてるが、どうだろうか?
   簡単な資格ではないとわかってはいるが、自分は浪人して大学に入ったためため、
   まともな就職ができないのではないかと、とても不安。
   それで売りになる資格を取っておきたい。
   ・・・しかし会計士の数は今後増加傾向にあり、
   弁護士の資格が法科大学院の導入で資格自体の価値が下がったように、
   会計士の資格の価値も下がってしまうのではないかと懸念している。
   ダブルスクールには結構お金もかかり、親も難色を示している。
   意見を聞かせて欲しい。
                              みなさんはどう思いますか?

私はお答えしました。

〇大切なのは、あなたがどのような仕事をしてどのような生き方をしたいのか、
 それを明確にすること。それに必要な「自分創り」に全力投球すること。
〇あなたが会計士またはそれに類する仕事を本当にしたいのなら、会計士の資格は必須。
 将来「会計士」 がどんなに供給過多になっても、
 やりたい仕事ならその道を進んだ方がいいのでは。
〇「資格」は、あなたがあなたらしく生きるために活かされて、
 初めて本当の「価値」 となるはず。
 取得する「資格」 に振り回されて就職できたとしても、
 「自分がどのような仕事をして、どのように生きて行きたいのか」をはっきりさせていなければ、
 結果的にはかえって遠回りになる。
〇別の言い方をするならば、
 「就職に成功して人生に失敗する」 ことにならないように。

そして、村上龍の「13歳のハローワーク」 という本の前書きにある次の一節を加えました。

   わたしは、この世の中には2種類の人間・大人しかいないと思います。
   それは、「偉い人と普通の人」 ではないし、
   「金持ちと貧乏人」 でもなく、
   「悪い人と良い人」 でもなくて、
   「利口な人とバカな人」 でもありません。
   2種類の人間・大人とは、
   自分の好きな仕事、自分に向いている仕事で生活の糧を得ている人と、
   そうではない人のことです。

資格や稼ぎと、その人の「活き活き」 や輝きとは、決して比例しない、だから・・・、
人生って、面白いんですよね〜。

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