100 と 103 と 130
ついに一ヶ月も、ブログをお休みしてしまいました。
病気をしていたわけでも、仕事が滅茶苦茶忙しかったわけでもなく、
ただただ思考回路が大渋滞していただけなんです。
テレビ番組で、パート収入の方の手取りについて、税理士さんと大学の先生が解説していました。パート仕事をしている、またはこれから考えている女性の方も数人出演されていました。
まず、100万円を越えると住民税を払うようになる。
103万円を越えると、所得税を払うことになる。
そして、夫の所得控除も小さくなって、夫の支払う税金も増える。
130万円を越えると、国民年金保険料を自分で支払わなければならなくなる。
・・・で、どんな働き方が得か、よく考えて仕事をしよう、という感じでした。
・・・で、その番組の中に漂っていた雰囲気は、特に、パート仕事をしている方々の「ご意見」や「ご感想」の主流は、
「税金を引かれるのは 損 だ」
「国民年金保険料を自分で払うのは 損 だ」
「保険料を自分で払っても、将来、もらえる国民年金の金額に変わりがないなんて、
やっぱり 損 だ」
「だから、やっぱり103万円を越えないように働こう」
私は、よっぽどその番組に出て行って、反論したくなりました。
そもそも・・・、
働くのはなんのため? という問いに、
「生活のため」 「自分自身の成長のため」 「社会のため」
などなど色々な答えがあるでしょうが、
もしもその方にとって、働くことが「生活のため」(=稼ぐため)であったとして・・・、
必要な分だけ稼げばいい訳で、
103万円で足りるのであればそれ以上働く必要はないし、
足りなければ、税金を払ってでも稼がなくちゃいけないでしょっ!
「税金を払うことになるから103万円までしか働かない」 というのは、
「税金を払うくらいだったら、103万円(プラス夫の収入)の範囲内での人生設計をしよう」 と言っているのに等しいわけで、
それは、本末転倒って言うんですっ!
そしてまた、130万円の壁。
そもそも・・・、
他の人たちが負担している年金保険料を、サラリーマンの妻(第三号被保険者)だけが
特権(?)的に支払わなくても済んでいる、それをみんなと同じように負担することを
「損」 と感じるなんて・・・、
「それを言っちゃあおしまいよ」 と思うんです。
(もちろん、今の年金制度が抱える大きな問題の一つだとも思いますが)
まあしかし、なんだかんだと言っても、
やはり一番いいのは
自分に向いている、好きで好きで仕方のない仕事で生活の糧を得る
損得など気にせずに熱中できる
そんな仕事を持つこと、ですよね〜。